おはようございます。じぇいかわさきです。
新たなDACを手に入れ、ハイレゾ沼に大ハマリの状況ですが、更に輪をかけるような・・・
DACに印加する3.3Vラインの電解コンデンサを、現在の10倍の容量にチューンナップ!
とても変わるとは思えませんが、やってみないと気がすまない。
結局ズブズブとハイレゾ沼に飲み込まれていきます。

まずは電解コンデンサを変えてみよう
前回書いたような気がするが、PiFi DAC+ V2.0を使用したDACには何種類かあり、3.3Vのデカップリングコンデンサに2種類が有る。
デカップリングコンデンサ
バイパスコンデンサとは、電子回路において、回路が動作する際に直流電源の電圧が変動するのを避けることを目的として、電源ラインとグラウンドとを接続するコンデンサのことである。「パスコン」「デカップリングコンデンサ」とも呼ばれる。バイパスコンデンサは、電源ラインのグラウンドに対する交流的なインピーダンスを下げる役割や、ノイズ成分が後続の回路へ伝わらないようにフィルタリングする役割をしている。(バイパスとは短絡の意味である)
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自分が持っているDACは10μF/16Vのニチコン製電解コンデンサだ。
他には100μFのものが有るみたいなんです。容量としては10倍の大きさになりますね。
コンデンサの容量が大きくなれば、同一周波数においてインピーダンスは下がります。
インピーダンスが下がると、ノイズ分は減衰しやすくなりますので、ノイズの効果が有るってことになりますね。
インピーダンス Z=1/ωCの公式になりますから、Cの値が10倍になれば、インピーダンスは1/10になりあす。
電気回路におけるインピーダンス
電気回路におけるインピーダンスは、交流回路におけるフェーザ表示された電圧と電流の比である。 直流におけるオームの法則の電気抵抗(レジスタンス)の概念を複素数に拡張し、交流に適用したものであり、単位としてはオーム(表記はΩ)が用いられる。 複素数であるインピーダンスにおいてその実数部をレジスタンス
または抵抗成分、虚数部をリアクタンスという。またインピーダンスの逆数をアドミタンスという。
単純には言えませんが、簡単に言うなら交流における抵抗分と思えばいいですね。
電解コンデンサについて調べてみた
今まで、電解コンデンサは電解コンデンサで、一般的には低周波用の極性があるコンデンサだと思っていた。
中はアルミ箔と絶縁体が電解溶液に浸されて巻かれている。
だからよく言われるのが、古くなると液漏れを起こすと言う事。
これは、電解コンデンサの構造が、アルミのキャップにゴムのパッキンを押し込んだ構造になっているので、古くなるとこのパッキン用のゴムが劣化して、密閉度がさがり内部の液が漏れ始めるんだ。
まあそれはさておき、この電解コンデンサを調べていくと意外な事実が分かった。
と言うか、自分が知らなかっただけなのだが、オーディオの世界では有名な話なんですね。
※マニアの世界はすごいと改めて認識。
この電解コンデンサは、日本製の物が非常に良いと言われている。
PCのマザーボードの電源部分も、商品のうたい文句として、日本製電解コンデンサ使用とわざわざ書いてあるくらいだから。
その中で有名なメーカーがニチコンが有る。
ここで作られる音響用の電解コンデンサが、マニアの中でも注目されている一品なのだそうだ。
そのニチコン、どんな種類があるのかチェックしてみた。
その商品には、頭文字のアルファベット2文字が使われている。
例えば、よく見かける金色の物はFGとなっている。
このFGはファイン・ゴールドの略だそうだ。
そして、そのFGグレートが大体真ん中のグレードで有るらしい。
どうやらベースとなるのはFWと言うものらしく、このFWのグレードアップ版がFGなのだそうだ。
更には、FWの音質に重点を置き、高音質化したものがKWと言うシリーズになるそうだ。
そのKWの更に上を行くのがKZと言う物で、今回購入した物です。これは85°Cまでの温度補償品ですが、さらに上の105°Cと言うものがあり、これはKAというものらしい。
一般的なランクを簡単に書くと、FW → FG → KW → KZ → KAになるのかな?
凄く種類が幅広くて、素人にはちょっと難しい。
まあ値が張るが、KZ辺りを購入しておけば、間違いはないだろう。
実際に購入し交換してみた

余分な部品も含まれていますが、今回購入した電解コンデンサは右端のものです。
いちようニチコンのオーディオ用の電解コンデンサのKZシリーズ。
オリジナルは10μF/16Vでしたが、購入したものは100μF/25Vです。だいぶ大きくなりました。
チャージポンプ用無極性電解コンデンサもエルナからニチコン製にかえてみようかと思ったのですが、今回は見送りました。
ハンダ吸取り器と半田ゴテを駆使しての交換です。アース側がベタアース構造なので、結構たいへんでした。

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交換した電解コンデンサの大きさが、いかに大きいかわかりますね。
交換後、聴き比べてみましたが・・・・ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
やっぱり変わらないな。自分の年老いた聴力では、差は分かりませんでした。
ここまで来ると、鰯の頭も信心からではないですが、変わったって信じることですかね。
しかし、それにしても音量が足りないのが、逆に気になってきた。
次の課題は音量だ
DAC自体にチョットだけ手を加えたりして、自分なりに満足感を求めてハイレゾ沼を歩いている。
しかしだ、現状の音量では改造したとしても音量の低さから、本当に改善出来ているのかがまったくわからない。
そう言っても過言ではないよね。
一番最初に購入したDACもそうだった。むしろ、今思えばもっと音量が低かったような気がする。
これでは、DACをいじっている意味が無い。
そう自分で考えたりしてしまった。
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回路図が無いのだが、キバンの実装されている部品やパターンを追いかけてみると、どう考えても増幅用のアンプが入っているとは思えない。
多分、これらのDACキバンは、DACの出力を直接ミニジャックや、RCAのピンプラグに取り出しているようだ。
その時に、直接音楽ソースを取り出しているか、抵抗とコンデンサのインピーダンスマッチングをしているかの違いくらいだね。
これで見えたのは、DACの改造効果を確認するために、DAC出力を増幅し音量を上げるアンプが必要だってことだ。
はてさて、どうするかな?
チョット考えよう。
まとめ
今回は、DACへ供給するDC/DCコンバータの出力段に入っているデカップリングコンデンサの容量を交換し、ノイズを抑える効果が有るかの確認を実施した。
しかしながら、結果としては出力音量が低くて効果が有ったのか、ハッキリ言って分からなかった。
多分、もう少し大きな音量でハイレゾ音楽を聞くことができれば、もしかしたらわかったのかもしれないということ。
まあこれも経験ということで、そうそうに音量を上げる準備をしなければいけない。
自分が考えるには、DACを通して高音質でアナログ変換がされて来ているので、それを素直に増幅できるアンプが必要ですね。
ポツンと一軒家でないので、大音量のスピーカーで聞くのではなく、ハイレゾヘッドフォンで聞く程度なので、無茶苦茶なアンプは必要ないと思う。
チョット考えて、次の実験に進もう。
[twt]
