一般的に送付されてくる詐欺メールって、日本の場合はここ最近は絞られてきた感じがする。
だいたいはAmazonアカウントに関わる件が多いんじゃないかな。
しかし、一方世界に目を向けると、昔有ったようなPCのデータをロックしたという、今で言えばランサムウェアの先駆けとなるようなメールもありましたね。
この頃は、実際に感染させるのでは無くリモートでアクセスして、いつでもPCのデータを消去したりロックしたりできると言う類いの脅しだけでした。
ランサムウェア(英語: ransomware)とは、マルウェアの一種である。これに感染したコンピュータは、利用者のシステムへのアクセスを制限する。この制限を解除するため、マルウェアの作者が被害者に身代金(ransom、ランサム)を支払うよう要求する。数種類のランサムウェアは、システムのハードディスクドライブを暗号化し(暗号化ウイルス恐喝)、他の幾種類かは単純にシステムを使用不能にして、利用者が身代金を支払うように促すメッセージを表示する(スケアウェア)。個人情報をネット上に開示するという脅迫をともなうケースも多くみられる。
引用:ウィキペディア
今回来た詐欺メールは、久々の銀行関連の詐欺メールで、送金するから銀行口座を連絡しろというものでした。
その昔には、海外の宝くじが当たったので賞金を送金するから銀行口座を連絡しろと言うのがありました。
一般の人が、海外から宝くじの送金や資金援助でお金を送るなんてことはあり得ないので100%詐欺です。
国際送金のメールはファイナンシャル企業からだった
久々に届いた英文メール。
昔、PCを乗っ取ったからBTCでお金を払えと言う詐欺メールが来た依頼になるかなぁ。
Amazon系の詐欺メールがあまりにも多くて、こういう英語の詐欺メールはすっかり見かけなくなった。
タイトルが “URGENT ATTENTION IS NEEDED” となっており、和訳すると「待ったなし」となるようだ。
発信元を見るとCAPITAL ONE BANK.U.S.Aとなっており、初めて見る名前だった。
このCAPITAL ONE BANK.U.S.Aを調べて見ると
キャピタル・ワン・フィナンシャル・コーポレーション(英: Capital One Financial Corporation)は、アメリカ合衆国・バージニア州・McLeanに本部を置く金融持株会社。アメリカ大西洋岸地域を中心に、クレジットカード事業、インターネットバンキングや融資などの金融サービス提供を行っている。ニューヨーク証券取引所上場企業
引用:ウィキペディア
となっており、ファイナンシャルを扱う巨大な会社のようだ。
当然ながら、自分は全く無関係な会社だよね。
発信元では偽装が簡単なので、送信メアドとチェックしてみると hman●●●ssicfit@gmail.com となっており、全く関係ないメアドなんです。
本当ならcapitalone.comと言うドメインだと思います。
どう考えたって、企業がgmailなんて使うわけがありませんよね。
国際送金の本文は長かった
送られてきた本文は、1画面に収まらずスクロールしなければいけないほど長かったです。



すごく長いでしょう。
しかも、最後に担当責任者のサインを画像で貼り付けているんですよね。
長いですが、自動翻訳してみました。
4,500,000.00 の緊急送金について
受取人への注意事項
銀行システムにおける腐敗との戦い、およびアメリカ合衆国大統領による外国人との良好な関係の再構築の追求において
米国国務省および米国財務省の命令および指示により、すべての外国人受益者の国際支払に関するすべてのファイルおよび報告書が私のオフィスに持ち込まれたことをお知らせいたします。
私は、あなた方の未請求、未完了の取引を見て、涙を流したことを告白しなければなりません。
銀行や個人の利己的な利益のために、あなたの銀行口座にあなたの資金を送金し、解放することを義務付けられています。米国国務省および米国財務省は、あなたの名前で4,500,000.00米ドルの補償金を支払うことを承認し、この補償金はオンラインであなたの銀行口座に振り込まれることになっています。
私たちはあなたの名前でオンラインバンクを作成し、あなたは私たちのオンラインを通じてあなたの銀行口座にあなたの資金を送金することができます。
あなたの銀行口座に送金します。私たちは、どの機関にも気づかれないように、また資金を止められないように、オンラインバンキングを通して資金を送金することを選択しました。私どもの指示に従っていただければ、3営業日以内に補償金をお受け取りいただけます。
以下の情報をご連絡ください。
お名前(フルネーム
住所
電話番号
年齢と職業
近親者
身分証明書のスキャンコピー皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
敬具
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
どう思いますか?
そもそも、ネットでも最近はアメリカからの買い物はしていませんので、保証してもらうような事は全く無いですね。
しかもですよ、4,500,000.00米ドルの補償金ってどこから出てきているんでしょうね。
1$=135円のレートで計算しても6億ですよ。
この金額に目がくらむ人が居るんでしょうね。
この詐欺メールのポイントはここになります。
お名前(フルネーム)
住所
電話番号
年齢と職業
近親者
身分証明書のスキャンコピー
上記の個人情報の部分ですね。
国際送金詐欺メール まとめ
今回、一般の人にはなじみのない英文の詐欺メールがやって来ました。
この詐欺メールは、どこかのURLにリンクしたボタンが有り、そこを押すと偽ページにジャンプし、そこから個人情報を窃取すると言うものではありません。
ある意味、王道的に送金するので個人情報を送って下さいと、真っ向から申し上げています。
自分もそうですが、仕事で海外の支社や取引先と英語でガンガン仕事をしていないので、こんな英文のメールなんか来たら即不思議に思います。
リンクが埋め込まれていないので、危険性は非常に低いですね。
また、普通の日本人なら関係ないやって即ゴミ箱行きだと思いますので、引っかかる人は殆どいないでしょうね。
もし、最初に記述された金額に目がくらんで情報を送るような日本人が居たら、天然記念物ものですよ。
英文でお金送りますって来たら、普通は危ないって思いますからね。
今回は、悪意の塊のような詐欺メールではありませんでした。
しかし、もし日本語で同じような事が書かれており、かつ送金金額も数万のリーズナブルな値だとしても、世の中そんなおいしい話はないですから、むやみに返信などはしないようにしてくださいね。
