パソコンを使用したり、テレビの録画をしたりと外付け記憶装置って意外と必要なんですよね。
今回は、最初から外付け記憶装置としての外付けHDDを購入するより、コンパクトで安く済ませる事ができ、かつ信頼性も向上する方法を紹介します。
一番のメリットは、信頼性向上とコストですかね。
外付け記憶装置を安いものはみんなHDD
さて、一般的に外付け記憶装置と言われるモノの主流は未だハードディスク(以降HDD)ですよね。
HDDは近年大容量化され、それに伴い価格が大幅に下がってきたので、大容量を購入しようとした場合、HDDが最有力候補になります。

だから、外付け記憶装置で大容量タイプは未だにHDDが多いです。
HDDのメリット
- 容量対価格比率が良い
- 入手性が良い
HDDデメリット
- 駆動部が有るので信頼性が劣る
- 大容量の主は3.5インチで大きい
このような特徴があるので、最近のパソコンはHDDに代わりSSDになりつつあります。
SSDはソリッドステートドライブの頭文字を取ったもので、HDDのように磁気円盤を使用せずに、メモリの大容量化によりHDDと同じ機能をもたせたものです。

SSDは半導体のメモリを使用するために、高速の読込・書込が可能となるので、高速アクセスに優れるため、OSの起動とかに優位となります。
また、可動部も持たないため信頼性もHDDに対して高くなりますが、半導体を使用するためにHDDと比較するとコストが高いのがデメリットです。
外付け記憶装置を安く作る目標は
今回、一般的な容量に当たる1TBの外付け記憶装置を、安くかつ信頼性の高いものを部品を集めて作ることにしました。
作ると言っても、自分で板金を切り貼りして作るのでは無く、市販で売っているモノを集めて組み立てると言うことです。
今回の目標は1TBの外付け記憶装置をSSDでHDDより安く作る事を目標としました。
まずAmazonで1TBの外付けHDDの相場を調べて見ました。
メーカーは星の数ほど有りますが、それでも信頼性があり名前が知られているモノを対象としました。
有名どころで
- Transcend 7,000円前後
- IOデータ 8,000円前後
- ロジテック 9,000円前後
- サンディスク 11,000円
そうすると、Transcendの7,000円前後が目標となります。
しかし、1TB 2.5inch SATA3 HDDの相場がだいたい8,000〜10,000円に対して同一規格のSSDは危なそうな中華製を除けば、だいたい12,000〜18,000円ですので約2倍の単体価格になります。
従って、自分で部品を集めて作る目標コストを10,000前後とします。
外付け記憶装置を安く作るパーツの選定
それでは、安くつくることを目標としますが、信頼性を著しく落とさない事が条件となります。
その条件を満足する事を大前提にパーツを探していきます。
探すと言っても、自分は田舎に住んでいるので基本はAmazonを最大限に活用して部品収集をします。
外付けにするためのケース選定
外付けにするメリットは、簡単に脱着ができて持ち運びが便利であることが最大のメリットです。
HDDの場合、モノによっては安定して動作させるために外部電源が必要になるモノもあります。
一般的に売られている3.5インチの大容量タイプは全て外部電源が必要ですね。
また、SATA-USB変換ケーブルを用いれば、安くできますが次の条件により選定から外しました。
- 使用する時も、運ぶ時もSSDがむき出しで有ること
- 持ち運びの際にSSDのSATAコネクタに直接ストレスが掛かり破壊しやすい
SSDで使用しますから、デザイン性と移動性、組み立てし易さを基準に設定していくと、非常に良いモノが見つかりました。
inateckと言う中国メーカーの製品です。
中国メーカーですが、日本を始め世界に支社を持つ会社のようで保証体制もしっかりしており、PC関連の製品を多く扱っています。

この製品、ネジを使わずにSSDをケースの片側を引っ張るとスタンドのようにケースが開きます。
そこからSSDを挿入し中にあるSATAコネクタに射し込めば取り付け完了。後はスタンドを立て押して元に戻せば完了。
押し込み後、ロックスイッチが有るのでそれをロック側にして終わり、非常に簡単ですね。
電気的な仕様としてはSSDのI/FがSATA-I, SATA-II, SATA-IIIに対応し、パソコン側のUSBが3.0です。
この製品、通常価格が1200円程度でタイムセールでは1099円です。
性能の肝となるSSDの選定
まあメーカー選定としては信頼性重視で、Transcend、SanDisk、SamSung、Crucial当りでしょうか。
散々迷ったあげく、選択したのはSanDiskのSSD Ultra 3Dと言うモデルです。

同じSanDiskのSSD Plusと言うモノにすれば、8,000円程度にまで下がるのですが読み書きのスピードが全然違います。
また最新の3D NANDテクノロジーで高速化と高信頼性を実現しているので、高いですがやはりこちらにしました。
こちらもタイムセール対象になっていたので、通常は13,000円程度するものが10,954円で購入できました。
ケースにSSDを入れて完成
SSDを箱から出すと、さすがSanDisk。一様ヒートシールがされた袋の中に入っており、かつSATAのコネクタ部分にもテープで保護がされています。

封を開けて黄色のシールを剥がし、ケースに挿入します。

奥まで挿入し蓋を閉めれば完成です。

USB3.0でSATA3、しかもSSDなのでランダムファイルの読み出しが最大95K IOPSで可能になります。
それでは掛かった費用の合計は……
ケース:1,099円 + SSD:10,954円 合計12,053円でした。
目標より2,000円オーバーしましたが、おなじSanDiskの外付けHDDの価格が11,000円位なので、ほぼ同等で作り上げることができました。
振動衝撃に強く、かつ高速読み書きが可能の外付け記憶装置ができ上がりましたので満足ですね。
外付け記憶装置を安く済ませる まとめ
今回、外付け記憶装置を安く済ませる方法として、自作する方法を紹介しました。
目標金額よりオーバーしてしまいましたが、それ以上の性能アップをすることができましたので、基本的には成功といえるでしょう。
- 工具要らずの組立
- デザインが良い
- 軽量
- アクセススピードが高速
- 安定性が高い
特にみつかりません
もし、多少性能を犠牲にしてももっと安く済ませたいと考えるので有れば、更に安い部品を選択することで、目標コスト以下にすることも可能かと思います。
しかし、持ち運びによる信頼性を考慮するなら、今回チョイスした組み合わせがコストパフォーマンスは素晴らしいと思います。
絶対に満足すると思いますよ。
【余談】
もし、あなたが同じような事を考えて自分で作って見ようと考えるので有れば、今回最大のポイントは次の1つにつきるでしょう。
Amazonのタイムセールを有効活用する
今回、性能を上げながらコストを抑えることができたのは、Amazonのタイムセールを活用したからです。
タイムセールに並ぶ商品を十分に吟味して、価格性能比率を検討していけば、安くて高性能なモノが作れるのです。
Amazonのタイムセールには目を光らせておけば、欲しいものが安く手に入りますよ。
