働き方

日本のDXが世界の周回遅れになってしまう理由

DX

 

過去にも働き方に関する記事を書きましたが、殆どがnoteに書いた二番煎じだったので削除してしまいました。

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しかし、ものづくりに関わる事をしていると、やはり日本のものづくりの課題などが見えてくるので、もう一度今年から書いてみようと思いました。

 

未だに巷のIT関連記事を見たりしていると、DXと言う言葉がもてはやされておりますが、なんとなく記事に対してピンとこない感じがしております。

 

結論

日本では一部の大企業がデジタライゼーションまで到達しており、それがDXと言われている。しかし、本来の目的は新規事業の創出であり既存事業重視の日本企業では所詮真のDXは無理

 

 

 

日本のDX状況

私は過去にnoteでこんな記事を書きました。

ここで、日本の実情についていろいろと書いてきましたが、基本的に今でも多くの企業がDXとはIT化だと思っていることです。

これは紙に頼った業務運営を行ってきた関係上、紙をITに置き換えればDXを推進している程度の考えしか未だに無いからです。

こちらが令和3年の総務省の調査報告です。

DX取り組み状況出典元:総務省

驚くべき事に、製造業の57%は実施していないし今後も予定無しとの回答ですから、本内容からすると、日本の企業の半分はDXには関心が無いと言う事ですね。

まあ日本の最先端のDXを言っている会社でも、デジタライゼーションがかなり進んで業務効率化が行われている程度で、真のDXには到達していないのが日本の実態ですね。

 

 

 

新たな事業を創出できない日本

ここでもう一度、DXの定義について再確認しましょう。実際の提唱者であるエリック・ストルターマンの内容は抽象的で曖昧な部分が多いので、IT専門調査会社のIDC Japanは、デジタルトランスフォーメーションの定義を使います。

企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス(経験、体験)の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。
引用元:ウィキペディア

ここで一番のポイントは”新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して”という部分になると思います。

 

要は、デジタイゼーション、デジタライゼーションを駆使して新しいビジネスモデルを創出し変革を図ることで価値を創出し社会に貢献していく。

つまり、競争社会で勝ち抜き社会を発展させるって言うことでしょうか。

 

しかし、日本のビジネスモデルは典型的な既存事業中心で、新規事業を創出するような挑戦は大企業をもってしても殆ど行われません。

これからはDXだと言うかけ声は高らかに上げますが、既存事業のデジタライゼーション止まりです。

 

これは日本独自の保守的な文化が影響していると考え、働き方でも実力主義で終身雇用の撤廃と言いながらも給料体系は終身雇用のままのため、かけ声だけで変わらないと同じ事だと思います。

 

実際にはいろいろな問題があると思います。しかし、最後まで諦めずに行動し通す事ができないのは、経営幹部が最後は保守にも取ってしまうからでしょうね。

 

このような事を繰り返しているので、日本はあっという間に世界でも周回遅れの国になってしまうのだと思います。

 

 

 

まとめ

日本がDX推進に対して世界の周回遅れになってしまっているのは簡単に言うと

  1. うわべの流行に踊らされやすい事
  2. 中小企業が茹で蛙状態で、危機感を抱いていない事
  3. 安全な既存事業中心の改善で新規事業創出する気がない事
  4. 日本の企業文化で業務スタイルを変えたがらない

だからじゃないからでしょうか。

 

DX人材が居ないと言う前に、目先の業務分析ができておらず、業務スタイルを変えようとしない事が最大の問題なのかもしれません。

 

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じぇいかわさき
進撃の社畜/弱小プロブロガー 本ブログは、還暦で定年の世代の筆者が、まだまだやれるという事を証明するために新たな事に挑戦した事を情報発信しているブログです。同世代の人達に対して、まだまだいろいろと頑張れる、第二の人生を楽しく生きていく為に現状維持は退化、失敗の反対は行動しないことを座右の銘とし、思い立ったことにチャレンジした記録です。また、せっかく稼いだ収益を騙し取られないように、毎日来る迷惑メールなどのネットリテラシーについても情報発信をしています。 このブログは ネットリテラシー ブログ 働くこと について書いており、第二の人生で頑張る同世代の心に刺さる記事を目指してます。人生100年、まだまだがんばれます。 >> Twitterをフォローする